『おやすみゴリラくん』ペギー・ラスマン作

あらすじ

夜の動物園。管理人のおじさんが、退園前に動物たちにおやすみを言いに行きます。

ところがいたずらもののゴリラくんが、おじさんの腰についているおりの鍵をこっそり取って、動物たちのおりを開けてまわります。

おじさんに気づかれずにおりの外に出たゴリラくんと動物たちはどこに行く…??

本の情報

作・絵:ペギー・ラスマン 訳:いとうひろし

全34ページ

価格 1200円+税

発行:1996年2月1刷  2017年9月16刷

発行所: 徳間書店

この本を読んで

『しっかり寝るんだよ、ハイエナくん』『いい夢見なね、キリンくん』

動物たち一匹一匹に声をかけながら最後の見回りをする管理人のおじさん。もうすでに眠そうで仕事は終わったも同然の表情。そんなおじさんの様子を見てチャンスだと思ったのか、ゴリラくんはおりのかぎをこっそり奪い取る。おじさんは当然、全く気付いていない。

自由になった動物たちはどこへ行くのだろう。街に繰り出して大暴れするのか、それとも草原で思う存分走り回るのか。

動物たちが向かったのは意外な場所。

その意図がわかったとき、うふふと笑顔になった。

息子と大爆笑しながら読んだ、とっても愉快なお話。

ゴリラくんと動物たちの表情が可愛くておもしろくて。

動物たちはみんな管理人のおじさんのことが好きなんだなぁというのがわかって、嬉しくなった。ゴリラくんおよび動物たちの手際の良さと、奥さんのやれやれ、またかといった表情から察するに今回が初めての脱走というわけではなさそうだ。

この本には文章もセリフもほとんどなく、そのときの気分で勝手にセリフを入れたり説明をしたりしながら読み聞かせをしていた。

息子も『おじさん気づいてー!!』とか『そこで寝ちゃうのー?!』とか自由にしゃべりながら聞いていて、いつもの読書の時間とはちょっと違う感じ。

お気に入りの場面

奥さんが動物たちを連れて動物園に戻るところ。

管理人のおじさんを起こすでもなく、動物たちを怒るでもなく、でもあー眠いのにという面倒くさそうな表情がほほえましい。

奥さんもきっと動物たちのことが大好きで、夫婦仲もよいのだろう。

こんなときに

子どもとわいわい話しながら読みたい一冊

ほぼ絵なので長い文章を聞いていられない年齢の子にもおすすめ

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あかり

お気に入りの本と、居心地のいい場所があれば幸せ。
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息子と一緒に読んで、笑顔になった本、切なくなった本、笑いころげた本を紹介します。
ときどき子どもの本じゃない本も…

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